Fish & Paintings Diary

アクアリウムとアクリル画

トイレの女神は長身だった

透明人間との遭遇事件・その2です。ただこの時は連れがいなくて一人だったので、勘違いと言われたらそれまでなんだけど、とにかく本当にあった話。

 

その日、図書館に来たんだけど、本を見る前にまずトイレに入りました。

トイレには誰もいませんでした。

 

個室から出て手を洗った後、洗面台にカバンを置いて中をゴソゴソしていました。

何を探していたのかは忘れたけど、私は日ごろから荷物の多い女で、その時は特にごっちゃりしていた。

そのとき、後ろから誰かがトイレに入ってくる足音がしました。

振り返っては見なかったけど、ヒールのない靴・小柄で軽そうだが幼児よりはしっかりした足取り・歩幅などなど、足音の感じから「小学校低学年くらいの女の子」と見当をつけていました。

こういう判断は誰でも日ごろ無意識にやっているけど、その後の視覚情報と矛盾しないから、記憶に残らないのだと思います。

しかしそのとき、私の背後を人が通る気配と共に、後頭部の髪がフワッ・・・となった。

違和感でゾーッとしました。

なぜなら、誰かが通る時の風圧で私の後頭部の髪がフワッとするなら、相手が私と同じくらいか、それ以上の身長の人間ということになります。

そうなると足音から感じた小学校低学年くらいの女の子という最初の予測と矛盾する。

子供が後ろを、ダッシュならまだしも歩いて通っても後頭部の毛はフワッとならない。逆に大人の女性なら、あんな軽い足音はありえない。

とっさに振り返ると、誰もいない。

誰かが洗面台の前にいた私の後ろを通って個室の方に行った気配を確かに感じたのに、

個室の閉まる音もしなかったし、扉もすべて半開きのままなのです。

どうしても納得いかなくて、一つ一つ個室をチェックしたけど、やはり誰もいないのでした。

 

とにかくワケがわからなくて謎だった。

「トイレの女神様だったんだね♪」と思うことにしました。

 

 

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