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ダークな絵の効用② 殺人鬼

これ、語りだすと長くなるのよ・・・

だから今まで避けてたのかもしれないけど、

 

 前回の記事はこちら

aryoshka.hatenablog.com

 

 

斎藤薫さんの書いた

「いっそ殺人鬼モノに癒されよう」という短い文章があります。

講談社「ちょっと過激な幸福論」P154収録)

 

もともとファッションや美容についての評論やエッセイをたくさん書いてらっしゃる作家さんですが、

ファッションだけでなく流行、文化や風俗、女性の生き方などについても手広く書くみたいです。

 

うまく要約できなくて申し訳ないんですけど

犯罪史に残る殺人鬼の記録をまとめた「マーダー・ケース・ブック」という本が20代の女性によく売れたことなどをとりあげ

「なぜ若い女性たちがコワい話や殺人鬼に惹かれるのか」について考えたエッセイでした。

 

現代社会で生きる若い女性は、もはや生半可なモノでは癒されないほどの複雑な感情的ストレスにさらされているのかもしれない。

人間関係の摩擦に疲れている。

しかし殺人鬼モノを好む女性たちは、表面上は礼儀正しく常識的で、怒りや嫌悪を顔に出したりはしない。

だからなおさら心の中に蓄積してゆく。

付き合いが悪いわけではないが、漠然と人間が嫌いである。

今そのような女性が増えている。

彼女たちは、殺人鬼が次々に犯す殺人をイメージすることで束の間のカタルシスを味わうのではないか。

殺人鬼は新時代の癒しである。

 

というような内容でした。

ところで学生というのも、家庭や学校という狭い閉ざされた人間関係の中にいるので

煮詰まると泥沼になることがあります。

なので斎藤薫さんが例として挙げている会社や主婦友達の人間関係に「学校」を加えてもいいんじゃないかと思います。

 

「そうした暗黒のレクリエーションにハマった女性は、殺人鬼を“許せない!”と憎む正義感などはあまりなく、無意識に理解しようとしている」

 

とも書いてあって、へえーと思いました。

 

確かに、

白黒分けたり裁いたりするのはひとまずわきに置くなら、

究極は、世界の中にすでに存在しているものに良いも悪いもない

とりあえず「そういうものが存在している」ということに焦点を当てた場合

「なんでだろ??」と謎を解きたい気持ちが先に来るのは、あるかもしれません。

 

ホラー映画は、どちらかというと果敢に恐怖に立ち向かうヒロインたちを応援する気持ちで観ます。

怪物の方もかなり魅力的だったりすることも、よくあるけど・・・。

 

私はファッションの勉強をしていた時期にブックオフで斎藤薫さんの本を何冊か買い、この本もその一つだったのですが、

よく見たらなんと、10年以上前に書かれた記事でした。

ファンはすでに新世代に入れ替わってるよ!?

 

なので、「最近の風潮」みたいに言ってはいけるけど

実はそうじゃなくて

いつの時代でもダークなコンテンツのファンは常に一定数、存在している

と言っていいかもしれません。

 

とにかく薫さんの記事、私は好きです。

べつに私のために書いたわけじゃないのはわかってるけど

 

年上の女性が「頭ごなしに否定せずに、理解しようとしてくれた」と感じることができたから。

短くて読みやすかったのもあるけど。

 

気に入ったので、自ら英訳してDAで紹介しちゃったこともあります。

http://aryoshka.deviantart.com/journal/Killers-are-healing-in-the-new-age-By-Kaoru-611896334

(これでもがんばったのよ英語・・・)

 

そしたらイタリアのホラー絵描きさんからコメントがきて

「それわかるわ~。ストレスでいっぱいだよ!」

一方ロシアの人からは

「あたしはよくわからない。べつにストレスなんてないよ。だからみんな、なんであたしが暗い絵を描くのかきくの」

とのことでした♪

 

 

これ去年の絵かな?落描き。

 

f:id:aryoshka:20170119195309j:plain

 

 

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