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Happy Fancy Arts

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大人の絵描きさんは要注意「高額な契約」

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ちょっとイヤな話を書きますが

これは過去に本当にあった話です。

 

 

バイトの面接で、ある会社に行きました。

 

それは美術専門誌をつくっているという会社で、

仕事内容には事務のようなことが書いてあったのですが

実際に担当者から受けた説明は、

電話営業の仕事ということでした。

 

日本画や油絵などの、手描きの絵を描いているおじいさんに電話をして

その会社が発行している美術専門誌に、絵を載せないかと勧誘する。

掲載するための費用として、25~30万円を頂く。

ということでした。

 

別に絵描きが年配の男性とは限らないと思うのですが、

なぜかその担当者は「おじいさん」という言い方をしていました。

 

年金や退職金がある裕福な世代という意味だったのかもしれないし、

日本画や油絵は画材だけでも相当なお金がかかるので、それを捻出したうえ、さらに絵を描く時間もあるという、

とにかく余裕のありそうな人を狙って営業するという意味かもしれません。

 

これは、同人誌を作ったことがあれば誰でもわかりますが

自分の絵だけの画集を作るならまだしも、

他の人との合同誌に1~2ページ載るくらいで、

25~30万もの費用がかかることは普通ないです。

 

その面接担当者の話は

「とにかく絵描きを、ほめておだてて持ち上げまくって金を出させる」

「俺はきれいごとは言わない。最初に伝えておくが、これは詐欺スレスレのグレーゾーンの仕事だ。本気で稼ぐ気がある人だけ採用する」

「給料は、契約をとればとるほど入る(ただし基本給は極端に少なく、契約を取らないとまともな報酬はでない)。優秀な営業員は月に何十万も稼ぐ」

 

その美術専門誌というものは

かなりのページ数があって紙質もよく、

もちろん絵のカラーページがたくさんあって立派な本ではあるのですが

その会社でサンプルを見るまで、誌名を聞いたこともなく

書店で見かけたことも、もちろんありません。

 

しかし

「美術協会(?)などの各種専門機関に毎号送っていると話す。この本に載ることで有名になれる。多くの人に知ってもらえて、画家として成功するチャンスがあるとかなんとか、とにかく強引に言い張る」

ということでした。

 

面接担当の人は、社長だか営業部長だか忘れたけど

ガリガリに痩せて顔色の悪い、ねずみ小僧がスーツ着たような感じのおっさんで

 

「あの爺さんたち、さびしいからね~www うちの営業は優秀だから。電話かかってきたらやっぱり嬉しいからね。中には常連で繰り返し掲載している人もいるよ」

 

などと、かなりあけっぴろげに、内情をいろいろ語っていました。

 

とにかくそのねずみ小僧おじさんの雰囲気が

今まで会った面接担当者の中で過去最高にキモく、もはや「怪人」

マンガに出てきそうなくらいキャラが立った人でした。

 

で、面接には私の他に二人くらい男子が来ていて

みんなに向かって話していたのですが

話の最後に突然

「君と君は採用」と他の二人に向かって宣言し

私に対しては

「君は保留。もしどうしてもうちで働きたいなら、今日の夜もう一度、会社じゃなく俺の携帯に電話しなさい」

というのですが

そのおっさんの印象が悪かったためすべてが気味悪く見えてしまい

「なんであたしだけ電話しなきゃいけないの?こんな調子じゃ枕営業しろとか言い出すんじゃないだろうな、キモい」

と電話をしなかったので、それきりになりました。

 

まあ、そんな会社もあるんだね~ということで。

 

もちろん、生活に余裕のある人が、好きなことや楽しいことのためにお金を使うのは悪いことではないし、

そうやって社会が循環するのは良いのですが

 

専門誌作りでも何でもいいけど、どうせなら、

本当に愛を持って、良心的に取り組んでいる人たちのために使ってあげて欲しい。

そして自分自身も、そういう人たちと働きたいですよね。

 

そのおっさんは

稼ぐことが生きがいだとか、一番大事みたいに言っていたけど

そして実際、自分は成功者だ勝ち組だって言うんだけど

私が見たその人の顔は

本当に文字通り灰色で

ぜんぜん幸せそうじゃなかった。