Fish & Paintings Diary

アクアリウムとアクリル画

摂食障害の医者が変だった件

ちょっと思い出したので

もう時効だと思うので書きます。

 

ふとしたきっかけで、メンタルクリニックの先生をしているという男性とプライベートで知り合ったことがありました。

 

自分の人間性を100%棚に上げて言いますけども、

 

「こんなにも女心のカケラも理解できない愚鈍な俗物が

摂食障害や心を病んだ女性たちの相談にのって

お金をとって優雅な生活を送ってるなんておかしい!

狂ってるのは患者じゃない、世の中だよ!!」

 

こうやって文字で書くとギャグみたいで笑ってしまうのですが

そのときは本気でそう思いました。

 

女性というのは「自分は拒食症担当で、患者のほとんどは女性」とその人自身が言ったからです。

 

「優雅な生活してる」といっても、

べつに法外な治療費をとっているわけでもなく

普通の勤務医なら誰でもあの程度の良い生活はしているのだろうとは思いますが

 

そのときはとにかく

「この医者みたいな人間のせいで摂食障害になった女の子が

癒してもらおうとして行った先にまたこの手の男がいるわけ。

まさに地獄めぐりだわ」と思いました。

 


「なぜあんな人が、女性を治す仕事をしているの?」

 

「なぜそれが仕事として成立するの?」

 

「あの人に、そんな資格があるの?」

 

その謎は、今でもよくわかりません。

 

たとえばあまり繊細で情にもろい人は外科医に向かないように、

あの鈍感さがかえって仕事に役立つこともあるのでしょうか

 

そもそもその人にとって他人の心がわからない、

理解できないものだったからこそ

「そうだ心理学でも勉強するか」という動機になったのでしょうか。

 

人の気持ちがわからないからといって、

決して悪い人ではないとも思うのです。

 

ただ、あのような人と親しく付き合うには

女性の方もある種のスキルが必要です。

 

それは、常に自分の望みを100%把握していて

「イヤなことはイヤ」

と、瞬時にキッパリ言えること

 

「これが私の望みだ」「私はこう思う」

「α プラス β が x だから、今あなたにしてほしい具体的アクションは yである」

というように、正直に、端的に、わかりやすくはっきり言葉にできること

 

たとえ伝わらなくてもあきらめずに、何度でも伝える努力ができること

 

その時の私には、そのスキルがなかっただけのことで

女友達だと言葉にしなくても通じることがたくさんあるし、

男子も賢くて察しのいい人ばかりだったから

周囲の人のやさしさやコミュ力に、私自身がまだまだ甘えていた。

 

だから腹が立つような状況になったのは、

まあ自分のせいと言えば自分のせいなんだけど。

 

 

ところで、患者じゃないのになぜか先生に縁がある私

別の時にまったく別のメンタルクリニックの先生と知り合ったことがあって

これは女性で、お人柄も良く、話していても楽しい方だったので

べつに、すべての先生が変なわけではないと思います。

 

 

ひとつ言いたいのは、

 

メンタルクリニックは患者のためだけに存在しているわけじゃなく

あれはむしろ先生たちが己の魂を磨くための、人生修行と研究の場であり

もうひとつの大学

製薬会社のビジネスのお得意様

 

先生もただの人間

もしかしたら患者さんたち以上に

いろいろ欠落した人間なのです。

それが世の中。

 

やっぱり最後は、自分を治すのは自分です。

 

肩書きのある人間にすべてを頼らず、

自分の生命力と、自分の心を信じて

ちょっとでも前に進めたらいいのかなと思います。

 

 

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