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怪談えほん「マイマイとナイナイ」

「怪談えほん」シリーズ『マイマイとナイナイ』

 

これは、一部の(大人の)女の子の間で有名✨

コアなファンがいる絵本です。

私も、ちゃんと読んだのは最近なんだけど

ずっと前から存在は知ってました。

 

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マイマイとナイナイ (怪談えほん) [ 皆川博子 ]
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ウェーブのかかった紫のロングヘアという

アニメ的なキャラデザインにもかかわらず

油彩風の絵柄でアートな感じにまとめられています。

 

子どもとはいえ妙に大人びた表情で

ページによっては大人の女顔負けのセクシーな美人さんに描かれているのもちょっと危うく

かといって完璧すぎにならない画風は、若い女性が感情移入するのにちょうど良いのかも?

 

主人公の少女マイマイは、

突然の事故で右目を失明(もしかして脳も損傷?)

それをきっかけに心を病んでゆく、

その心象風景が描かれています。

 

「弟のナイナイ」とは

サイズがあまりにミクロで両親には見えなかったとあり、

空想上のお友達なのかUMAなのか?

もともと事故以前から存在しています。

 

事故後に、マイマイはこの子を自分の一部とし

拠り所にしようとするのですが

このナイナイ、おとなしく姉の支えにはならず手にも負えず

結果ナイナイの存在が、狂気を呼び込むことになってしまいます。

 

事故とは

「森へ行ったら白い馬が走ってきて蹴とばされた」というので

「交通事故」と変換できるのですが

深読みすると

圧倒的な野生の力、「自然災害」ともとれるし

また白い馬といえば「白馬の王子」という言葉もあり

「制御する王子(理性)が不在で、馬(衝動)だけが暴走している状態」というわけで

なにか犯罪に巻き込まれたか、人為的な暴力だった

ともとれます。

 

ただ、これは「大人の言葉で説明したらこうなるかな」というだけで

あくまでも子どもから見た不可解な世界が描かれているので

実際に何が起きたのかは一切わからず推測の域を出ません。

 

ラストの雰囲気は

「こういう絶望的な感じはイヤ」という人もいれば

逆に「そこがイイんじゃないのよぉーっ♡(≧▽≦)」という人も必ず出現するわけですが

ただ私の印象では「まあ、人生そういう時期もあるだろうね」という

単に「そういう時期」を切り取っただけ、な感じなので

とくに「救いのない話」とは思いませんでした。

 

病気も狂気も、心を閉ざすのも すべて一種の防衛反応で

根底はむしろ「生きたい」という

生命力があるからこそ、やっていることだと思うんですね。

 

きっとこの子

心を閉ざしてでも生き延びたかったんだな・・・と

それに、結局なにひとつ消滅はしていない

外からは見えなくても「私は殻の中にちゃんといるよ」と訴えてくるような

そんな生命力を感じます✨

 

 

 

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