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怪奇現象 「並行世界の両親」

比較的最近聞いた話。

 

A子さんは子どもの頃、両親と共に地方に住んでいて

隣の県に祖父母の家があり 車で数時間の距離だったそうです。

 

ある夏休みの朝、両親と一緒に祖父母の家に行こうとしたところ

当時3歳だったA子さんが急にぐずりだし

どうしても車に乗ろうとしない。

 

この日に限ってどうしたのか?わけをきくと

「車が汚い。どろどろに汚れている」

「車の中からパパとママが怖い顔でこっちを見ている」

というのだそうです。

 

 

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しかし実際には車はガレージにあったのだからきれいだし

まだ誰も乗ってはいない。

「何をわけのわからないことを言っているんだ」 と、

かまわず車に乗せようとするが、

A子さんは大泣きして抵抗し

「車の中にパパとママのオバケがいる」

「怖い顔でずっとこっちを見ている」 と言う。

 

両親は、悪夢でも見て現実と混同しているのだろうと思い

「オバケなんて存在しない」と言い聞かせたり

ぬいぐるみで誘導しようとしたり

さらに祖父母に電話して

「ごちそうを用意して待っている」「犬たちもA子ちゃんが来るのを楽しみにしているよ」

などと説得してもらうが、A子さんは

「車の中に怖いものがいる」と電話でも繰り返し

「乗りたくない。おばあちゃん助けて」と泣くのだそうです。

 

そうこうするうち、雨が強くなってきたので

出かけるのをいったんやめて家に戻った。

 

昼食の後、A子さんは昼寝

そして寝ぼけている隙に手早く車に乗せられたが

なぜか朝の大騒ぎが嘘のように落ち着いていて

何事もなく目的地に到着しました。

 

ただ、そのとき通ろうとしていた道が

落石と土砂で塞がれてしまっていたので別の道から行った。

もしその朝、時間通りに出かけていたら

その道で土砂災害に遭っていたかもしれない。

「A子のおかげで助かった」ということになったそうです。

 

ただ、これはA子さんが後に両親や祖父母から聞いた話で

A子さん本人は、そのときのことを何も覚えておらず

「誰もいないはずの車の中に両親の顔が見えた」ということもまったく記憶にない。

成長した今、予知能力らしきものも特にないということです。

 

しかしあの後小学生になってから、

何度か、続き物のような連続した夢

かなりリアルなはっきりとした夢を見たことは憶えている。

 

その夢の中では、A子さんには両親がいないことになっていて

祖父母の家で暮らし、そこから別の小学校に通っている。

かといって別人になったわけでも、人生が激変したわけでもなく

祖父母に親切にしてもらい、友達もたくさんいて

それはそれで平凡だが幸せな生活だった というのです。

 

パラレルワールドのもう一人のA子さんは両親を失い

九死に一生を得たというのだろうか?

 

 

それから時が流れて、A子さんが高校生になった時

クラスに、無口で友達と遊んだりすることもほとんどなく

いつもひとり静かに本を読んでいる女の子がいたそうです。

 

その子は両親がいなかったそうで、あるときA子さんに

「私は幼い頃から周囲で人が死ぬことが多く、人の死にたくさん遭遇したので死について深く考えるようになった。でもそのせいで他の子とは話が合わなくなった」

と話したそうです。

 

それについてA子さんは言うのです。

 

「でも私、なんとなく見えるの。もしあの子の両親が生きていたとしても、あの子は他のルートから死に興味を持つし、今とそんなに変わらない人間なの。その姿が見える」

 

「運命に、人を変えるだけの力なんて本当はない。起こった出来事はけっきょく、その人が自分の意志で選んだものにたいする、後付けの理由でしかないことがほとんどなの」

 

たしかに、起きた出来事は運命だが

興味を持つかは自分次第・・・

 

たとえば

「幼い頃からたくさんの死に遭遇して思ったの。あたし大きくなったら葬儀屋の社長になる!」

という興味の持って行き方があっても、おかしくはないわけで。

 

ちなみに私も

「幼い頃から数々の不可思議な体験をしたために怪奇現象に興味を持つようになった」といったらカッコいいですが

残念ながら そういうことはありません( ̄∇ ̄;)