Fish & Paintings Diary

アクアリウムとアクリル画

Kがキモいのなぜ?「ブレードランナー 2049」

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あらすじとかフツーの感想は

他の人が書くと思うのでお任せして

ちょっと疑問に思ったというか

心にひっかかったことを書きます。

 

 

私はBL好きですが

べつに男女じゃ嫌だとか

生身の人間見たくない というわけではありません。

 

 韓国ドラマも清々しくて素敵だと思うし

ハリウッド映画の恋愛シーンなんて映像もカッコよく

雰囲気も潔くてカラッとしたものが多くて

見ててイヤだと思ったことなんてないのですが

今回初めて「キモい😱」と感じました。

 

そもそもこの映画は

謎解きやアクションなど、楽しいシーンもあるんだけど

静かで情緒的なシーンもかなり多いです。

Kとバーチャル彼女がベタベタしてるシーンもやたら長く感じました。

 

主人公 捜査官Kは労働用の人造人間・レプリカントなので

仕方ないのかもしれないけど

感情表現が希薄

もちろん情熱もなく女も口説かず

笑顔ひとつ見せない唐変木です。

 

とにかく無表情で受け身

動きが少なく、目ん玉むいてじとーっと見つめる。

 

ジョイはジョイで

バーチャル彼女なのにどこか陰気でまとわりつく感じ。

棒立ちのKに、ジョイが濡れた目をしてクネクネとからんでいく

そういう図が なんともいえず湿っぽくて不気味で

場末の女郎屋みたいで怖かったです。

 

なので、レプリカント革命でも何でもいいから

あんな気持ち悪い男を量産する社会はさっさと崩壊してもらって

みんなで自由になったらいいんじゃない~°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

 

 

それで、改めて思ったのは

「セクシーさとは何か」

 

私、Kには魅力もセクシーさも何も感じないですが

それと同じように

ジョイにも、かわいらしさもセクシーさも何も感じられませんでした。

愛も感じない。

強いて言えば依存みたいな感じ。

 

だとしたら、

ファッション界の師匠たちが言っている、

単に顔が良いとか そういうことじゃありません!

(↑これはわかる)

セクシーさとは、すなわち自律なのです とか

自分の人生を自分で決めるという自尊心なのです とか 

生命力だとか

はたまた貪欲さなのだとか

 

ああいう難しい話

わかったようなわからないような感じですが

でもあれ、本当なのかもしれないな?

と、思ったわけです。

 

セクシーさが、自信や生命力だというなら

ずっと命令に絶対服従するレプリカントだったKに

そんなもの出せるはずがない。

 

ところが 同じレプリカントの「ラブ」は

こちらも社長に絶対服従の身のはずなのに

なぜか、セクシーに見えるのです。

 

少なくともラブは

「自分は特別」という自信だけは持っているからなのか

 

あるいは

「仕事を断るという選択肢はない」という

忠実に義務を遂行するだけのKに対し

ラブは意外と、本当に仕事が好きだったのかもしれないな

なんて思いました。

 

あなたは どう見えましたか・・・?

 

 

 


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