Fish & Paintings Diary

アクアリウムとアクリル画

モテる方法「告白を成功させた男子」

心理作戦で、最初に無理なお願いをして、

その後ハードルを下げて「うん」と言わせる

というのは、よくある手法で

たとえば親しくもない女性に「旅行に行こう」と言う

もちろん断られる

その後、「じゃあ食事に行こう」と言うと応じてくれるそうなのです。

 

ほんとかどうか知りませんが

昔こんなことがありました。

 

 

私が小学生の頃のことでした。

5年か6年にはなっていたと思うのですが

ある日、同じクラスの男子に

「ちょっと来て!!」と、問答無用の勢いで

屋上に呼び出されました。

 

給食の直前か直後で

みんなが遊びに出てくる時間とはちょっとずれていたので

屋上はからっぽで誰もいませんでした。

 

その男子は、突然屋上の金網にとびついて

「ぼく、これから死ぬから!!」

「死ぬから見守ってて!!」

と言うのです。

 

もちろん何が何だかわけがわからず

「はぁー!!??( ゚Д゚)」

(ていうかなんであたしが見守る役なんだよ!?)

「ちょっと何やってんの!?やめてよー!!」

「ばかなことやめてよ!!(≧◇≦)」

と、しばらくもみ合いになった後

 

その子は急に飛び降りようとするのをやめて、

捨てられそうになった犬みたいな顔で

 

「ぼくがいなくなったら困る??」ときくのです。

もちろん「うん」と答えました。

すると今度は「ぼくのこと好き?」ときくので

これも流れで「うん」と答えました。

 

というか飛び降りようとする相手に「嫌い」とか「興味ない」と言える人はいないと思いますが。

 

そうしたら彼 勝ち誇ったように喜んで

「好き!?ほんと!?あのね、ぼくも大好き!!」

「は!?あ・・・ありがとう・・・( ゚Д゚)」

と、ポカンとしている間に告白が成立。

 

小学生なので付き合うと言っても友達みたいなものでしたが

まあ仲良くしていました。

普段からちょっと変わってるところはあったけど、

ゴキゲンでサービス精神旺盛で、素直ないい子だった。

最後は、中学が別になったので疎遠になりました。

 

実際にはただ「屋上に呼び出されて告白された」

というだけの話なんだけど

その前の、狂言自殺のようなパフォーマンスが強烈すぎて・・・

あれは、忘れません(;'∀')

 

今思うと私 彼を尊敬します。

 

陳腐だったかもしれないけど

「なんとしてでも『うん』と言わせる」という捨て身の気合いと

独自のアイディアがそこにあった。

 

あの瞬間のあの子は

押し売り営業マンであり 優秀な芸人だった。

 

あそこまで一直線にアホな子は後にも先にも見たことがなく

他の誰もやらないこと

正気じゃ誰も恥ずかしくてできないようなことを

あえて実践してしまう勇者だったわけです。

 

飛び降りると脅した時

私が止めなかったらどこまで登るつもりだったんだろう

私が仲良くなるのを拒否して「あいつこんなことするんだよ」とみんなに言いふらしたらどうするつもりだったんだろう?

 

いや、もしダメだったらとか計画が狂ったらとか

そんなことはぜんぜん考えていなかったのだろう。

 

大人になった今どうしているのか知りませんが

あの才能のままに育ったのなら

順調に欲しいものを手に入れていそうな気がする (。▰´▵`▰。)

 

今の私にあんな情熱や独自の発想力があるかというと

ないんです。

小学生男子に負けるんです。

 

でもあの子の 工夫の精神と度胸を思い出して

元気をもらおうと思います。

 

ありがとう・・・(*^ω^)

 

 

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うちのベランダでとれたミニバラです♪

放置していたので葉にちょっと穴が開いてしまった。

 

 

 


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