小さい頃の癖と、ブログの書き方のこと
小学校の時の話で思い出したので
もうひとつ書きます。
小学校低学年の頃は、まだ学校がめずらしかったのか
私は学校であった出来事を、家に帰ってから母にいろいろ話したそうです。
私は憶えていないのですが、母がそう言うのです。
そんなとき私は
〇〇さんがどうしたとか、〇〇くんがこんなことをしていた
というような、同じクラスの友達のことを、ことこまかに話すのだそうです。
しかしどこの親でも気になるのは
我が子が小学校でどのように過ごしているかということであって、
「よその子観察日記」みたいなのを聞かされても困る。
興味ないしどうでもいい。それで、
「そのときあなたはどこにいたのか」
「あなたは何をしていたのか」
「それを見てあなたはどうしたのか」
というようなことを質問し、自分の話をさせようとするのですが
私はきょとん??としてしまい、何も答えられないのだそうです。
もちろん私は、何もするわけでもなく
ただその場に突っ立って、みんなのすることを見ていたのだろう
それも、お気に入りのアニメを見るような感覚で
楽しんで見ていたのだろうと思います。
見ていて楽しかったから、家に帰ってきて
アニメ好きな人が萌語りをしたがるように
母と共有しようとしたのですが
母は、「それでおまえは何をしていたの」ときくばかりで
興味を持ってくれないので、そのうち話すのをやめてしまったのでしょう
(会話についてのこまかい記憶はありませんが、子どもながら母に対して
「この人とは話が通じない」「私の話を聞いてくれない」「的外れなことばかり問い詰めてきてうざい」という不満な感じはずっと持っていました)
オタクが、好きなマンガのキャラクターがどうしたこうしたとか
そんなことを興味のない人に語っても何が面白いのかさっぱり通じないように
悪い意味じゃなくて「自分」にしか興味がない人っているのです。
自分が何をしたか、そこにどう関わったかだけが重要であり
もし傍観者や観察者に徹することを強いられたら
たぶんその人は、その対象に興味を失ってしまうのです。
実際母は他人に興味がない人ですが、べつに悪い人ではありません。
それに私も、中学生くらいになれば自意識も普通に出てきたので、
小さいうちは自分そっちのけで外の世界に興味を持ったとしても
それはそれで健全だったのではないか と思います。
私はそんな子ですが
ブログを始めたとき「ブログの書き方」というような記事を漁っていたら
「あなた自身のことを書きなさい」としているブログ講師(?)がけっこういました。
もちろん情報ブログや同人ブログ等は、この限りではないと思いますが
「人が興味があるのは、あなたという人間なのです」
「あなた自身の正直な気持ちや想いなのです。あなたがどんな人生を送り、なにを経験し、何で笑い何で泣いたかなのです」
「それが書かれていなくて、ただどこへ行ったとか何を食べたとか日常の記録だけだったら、誰も読みませんよ」
というのです。
それで私、
「他人の行動観察日記」みたいなものを喜んでこまごまと語っていた幼少期を思い出し
それで母に退屈されていたのも思い出し
「あーそうか。ブログには『自分』がいなくちゃいけないのか。気をつけよう」と思いました。
↑このね、はみ出た毛皮がたまらんのです・・・( *´艸`)
長い背中で語る。