Fish & Paintings Diary

アクアリウムとアクリル画

彼にしか見えない幽霊

ひさびさのジェフ・ザ・キラーらくがき。

 (本文とは関係ないです)

 

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お正月からなんですが

怪談をきいてきたので

さっそく書き留めておきたいと思います。

 

 

Y市のマンションに住んでいたAさん(女性)

仕事で日本にやってきた、海外の男性Bと暮らしていました。

 

そのB氏がある時から、部屋に幽霊が出ると言い出したそうです。

しかし、Aさんには何も見えません。

 

B氏は小学生のころ親の仕事の都合で日本に住んでいて

そのとき近所に住んでいた女の子をいじめていた。

中学の時はもう国に戻っていたが

噂でその女の子が自殺したときいた。

幽霊はその女の子だというのです。

 

人影や足音に怯えてすっかり意気消沈してしまったB氏

業を煮やしたAさんは、

「うじうじ悩んでいないで、その女の子が本当に死んだか確かめればいい」

「もし生きていたら生霊ということになるから、今からでも謝りに行けばいい」

と言って、二人でB氏の幼なじみの女の子の行方を捜したそうです。

 

すると、女の子は死んでも何でもなく元気で

所帯を持ってT市に住んでいることが判明。

二人で彼女を訪ねていくと

相手もB氏のことは一応覚えていて、

たしかに泣かされたりしたこともあったが

「うーん、そんなこともあったかねぇ~」という程度で

特に恨みに思っている様子もなかったというのです。

 

それでも幽霊に怯え続けるB氏

あるときは、B氏の知人の神父を家に呼んで相談したこともあった。

神父が言うには

「それは少女の霊ではない。

悪魔がBの幼なじみの少女に化けてBを惑わそうとしているのだ。

気をしっかり持って、日々の仕事に精を出すように」

ということでした。

 

また別の時には、Aさんの知人のつてで霊能力者に来てもらったこともあった。

霊能力者も、霊はB氏の幼なじみではないという。

しかし、B氏となんらかの繋がりのある女性なのは確かで

血縁か親族なのではないか。

B氏の親類縁者に何か異変がないか確かめたらどうか?

ということでした。

 

しかし親戚はみな元気で特に異変はなかったということで

幽霊の件は、解決されないまま日が過ぎました。

 

そんなある日、なんとB氏は本国に妻と二人の娘がいて

それを隠してAさんと暮らしていたことが発覚。

Aさんは大激怒

二人は別れてしまったそうです。

 

それでけっきょく、少女の幽霊は何だったのか

わからずじまい・・・

 

なんかそれ Bの行動に怒った娘さんか誰かだったんじゃないのか

だとしたら、霊能力者の言うことはあながち間違いではなかった

と思うのですが、真相は謎のまま

 

嘘つきだけど そのぶん罪悪感もあったのか

信心深い国柄なのか?

かなり臆病な人だったらしいB氏でした。

 

 

 


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