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創作ファンタジーイラストとアクアリウム

「素直」と「従順」の狭間

「素直って何だろう」

 

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以前バイト先の上司だった女性

かなり年上で みんなを指導する立場にあったし

華やかな人でプライベートもいろいろ派手

二人目だという夫と暮らしていました。

 

その人があるとき、理想の男性の話をしていて

彼女にとって第一の条件は

「人としての素直さ」だというのでした。

 

なんか徳のある尼僧みたいな人がそう言ったのなら

「おぉ~」と思ったかもしれないですが

そのときは単に

オタク語でいう「執事がほしい♡」を

別の言葉で言ったのかなと思いました。

 

同時に私はその頃「素直」という言葉に疑問を持っていました。

 

たとえば男性でも

「僕は素直な女性が好きだ」などと言うのですが

この中途半端さがなんだか歯切れ悪くてモヤモヤします。

 

なんではっきり「僕は従順な女性が好きだ」と言わないのかと。

 

そこまで突き抜けたらもうカッコイイです。

ご主人様かキングです。

 

自分の理想は「従順な女性」と言い切るからには

きっちりリーダーシップをとる意志を感じさせるし、

なんだか経済力がありそうです。

「あたしグイグイ引っ張ってくれるような人が好きなの♡」

みたいな女の子はたくさんいるので

そういう趣味の女性からモテそうです。

 

それに対して「素直な人がいい」はいまいち弱く

人を引っ張っていくほどの覚悟や強さを感じさせない

頭はいいけどお金はなさそう

それでいてなんとなく自分の思い通りにしたいというような

都合のよさというか曖昧模糊とした感じがします。

 

だから女性でも、自分が思い通りに振る舞いたいなら

「あたしは従順な男が好きよ」ときっぱり言い切った方が

断然ターゲットが絞れるのではないかと思ったわけです。

 

従順な男性はあらゆる年代で常に一定数存在しているので、かならず見つかります。

「素直な人がいい」なんてソフトな言葉でごまかすより

シンプルで良いじゃないですか。

 

ちなみに広辞苑で調べたところ

【従順】

②すなおで人にさからわないこと

【素直】

③おだやかで人にさからわないこと。従順

 

とあり、この用法で使うなら、従順も素直も大差ないようです。

 

ただ「素直」の方が若干意味が多く①~⑤まであります。

たとえば

①飾り気なくありのままなこと。曲がったり癖があったりしないさま。素朴。純朴。

②心の正しいこと。正直。

 

とかあるのですね。

 

職場なり学校なり人を指導する立場の人が「素直」というときは

「学ぶ意欲」という意味だったり

「柔軟さ」や「臨機応変」という意味で言っていることもあります。

 

癖のある人は付き合いにくいのは事実です。

職場でもそうだし、一緒に暮らすなら尚更だということでしょう。

 

時がたつほど

恋人に求める第一の条件は「人としての素直さ」だと言った

あのときの上司の気持ちや意味がわかるような気がして

「なんだか重みのある言葉だったな」と思うのでした。

 

ところで

広辞苑に列挙された意味のうち

素直③「ひとにさからわない」と

素直①「飾り気なくありのままなこと」とは矛盾します。

ついでに②の「正直」とも矛盾します。

自分に正直にありのままでいようとすれば

人と意見が違ってしまったり

自分を主張しなければならないこともあるはずです。

 

このように矛盾をはらんだ言葉でもあり

そこが単なる従順と違います。

 

 

「素直な人が好きだ」

 

その意味が

「時には私に逆らってもいい、私を捨ててもいい。

自分の心に正直にまっすぐ生きる人が好きだ」

というなら素晴らしいことです。

 

そういう人こそ遠慮なく「私は素直な人が好きだ」と言っていい。

 

そうじゃないなら

「私は従順な人が好きだ」と

恐れず声に出して言ってみてください。

すると肝が据わって覚悟も出るし

人への接し方も変わってくるんじゃないかと思います。

立派なご主人様になってください♪

 

 

 


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