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【怪奇現象】バスが好きな幽霊

近所のおばちゃんからきいた不思議な話。

 

 

Aさんが、趣味のサークルの用事でBさんを訪ねるため

バスに乗っていた時のこと

ふと向かいの座席を見ると、60代くらいの上品な女性が座っていたが

その膝の上に、白い猫がいる。

それがなぜかキャリーバックも何も入らず

むき出しの状態でひざに乗っていたそうです。

 

そんな非常識な人にも見えず

乗る時に運転手さんも何も言わなかったのか?と不思議に思う。

そのうち、学校前の停留所で学生がどっと乗ってきたが

学生たちも「猫だ」とも何とも言わない。

 

やがて目的地に着いたので

バスを降りるときに人の隙間からのぞいてみると

その席にはもう別の人が座っていて、

女性と猫は先に降りたようだった。

 

それからBさん宅に行くと

初めて通された居間に、いくつかの写真が飾ってあり

バスにいた女性とそっくりの人が写っていたので

「このひと、この家の人?」ときくと

写真はBさんの姉だが、昨年他界しているというので

じゃあバスにいたのは別人だろうと思った。

 

その後いろいろ話をしているうち、Bさんが猫の写真を取り出して

「姉がとてもかわいがっていた猫なので大事にするつもりだったが

姉の後を追うようにすぐ死んでしまった」と見せてきた。

その猫の写真が、バスに乗っていた女性の膝にいたのとそっくり同じ

白くて、きれいな薄青い目の猫。

きけばそのバスはBさんの姉がよく利用していたバスでもある。

 

女性の特徴や猫、いろいろなことが不思議なほど符合し

やはりAさんが見たのは

Bさん姉と、飼い猫の霊だったのではないかということになった。

 

そうはいっても、彼女は生きている人間とまったく同じに見え、

あの世の存在とわかるような特徴はいっさいなかった。

ただ猫がキャリーに入っていないのが不自然なので記憶に残っただけで

そうでなければ何の注意も払わなかっただろう。

Aさんは、「亡くなった人がそんなにはっきり見えるものなのか」と非常に驚いたそうです。

 

それからしばらく経ったある日

Aさんがまた別の場所へ行くためにバスに乗ろうとすると

以前見たのと同じ席に、またBさんの姉の姿が見えた。

 

最初に目撃した時は何とも思わなかったが

いったんこの世のものではないとわかると恐ろしくなり

震えあがってバスを降りてしまったそうです。

 

 

 

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