Fish & Paintings Diary

アクアリウムとアクリル画

愛好家の間で賛否両論「どんぶり金魚」について

数年前に見つけて

ずっと、その飼い方に憧れていた本です。

 

まだ猫が元気で食べ盛りだったから

「どんぶりなんかで飼ったら留守した隙に狩られてしまう」

と思って、できなかったのですが・・・

 

新しい視点を与えてくれた本だと思います。

 

 

 


 

 

 

私も小さい頃からよく金魚を飼っていましたが

「なんかのひょうしにすぐ死んでしまう」と学習してからは

あいかわらず好きなのに、楽しくない

腫れ物に触るような気持ちでしか 飼育できなくなっていました。

 

中学生になってから、金魚の本を買ってきて、

熟読してしっかり勉強してから飼ったことがあった。

 

種類も自分の好みではなく

本の中で、丈夫で初心者にも飼いやすいとされていたコメットを選択。

まあ かわいかったけど。

 

「水槽の場所は家の東側、朝日など午前中だけちょっと光の当たる場所がよい」

という本の指示を忠実に守った結果

普段あまり使っていない客間に水槽をセット。

 

環境が良かったからか確かに長生きはしたけど

自分の部屋でも、食事をする部屋でもないので

すごく心理的な距離ができた。

 

金魚に最適な環境はこうです、ああですって

勉強した通りにきっちりやって

極力、ストレスを与えないように気を使って

腫れ物に触るように飼う。

置き場所も環境優先で

金魚もあまりなついてくれない・・・

 

そんな状況に疑問を感じ始めたところに

「もっと気楽でいいじゃない♪」と

違う視点を見せてくれたのがこの本だったと思います。

 

そうなんですよ

金魚様にお仕えする忠実なメイドなんかになりたかったわけじゃないんだ。

私はもっと残酷で 自分本位な人間で

ただイイコイイコして、身勝手にオモチャにして

それによって自分が癒されたかっただけなんだ。


知識や情報 こうあるべきだという考え方

そういうものでいったん覆い隠されていた本音の黒い思いを

明るみに出してくれるような

「それもアリだよ」と許可してくれるような魅力がこの本にはあった。

 

こういう揺り戻しみたいなのはどんな分野でも起こり得ることで、

たとえば美容情報 ダイエット情報もそう。

コミュニケーションや人間関係の本もそう。

 

一つの常識が浸透しそうになると

それを打ち壊すように

まったく逆のことを言うような作家や専門家が出現するのが世の常であります。

 

でも、いろいろな考え方があるのは悪いことではないですよね。


「金魚が十数年の寿命を全うするよう出来る限りの努力をすべきだ」

というのもそれはそれで一つの価値観に過ぎないし

 

人間って、そもそも魚獲って食べたりしてるのにね。

 

 

毎年夏の風物詩として飼って、冬には死んじゃう。来年また買う。

 

そういう人がいたとしても、今の私はまったく否定するつもりはないし

そこまでドライに割り切って飼える人 むしろうらやましくもある。


私も、

健康に長生きさせたいという想いだってもちろんある。

反面、インテリアとして割り切ってしまいたい気持ちもある。

 

どっちもあるから

黒か白かというように ハッキリ線引きはできない。

 

なので、

金魚を最優先にした飼い方はできないし、したくない。

 

かといって100%自分本位な飼い方もできない。

そんなことしたら即死だから、そもそも不可能だし。

 


「自分を大切にする」と「他人を大切にする」は

とても繊細なバランスの上に成り立つ と

作家のあるさんが書いてるんだけど、

 

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他の生き物と暮らすこともきっと そうなんだよね・・・