Fish & Paintings Diary

アクアリウムとアクリル画

木嶋佳苗死刑囚について。おぼえがき

なんと!あの「ホテルの上野さん」が

木嶋佳苗死刑囚について書いてくださった!ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

天才結婚詐欺師「木嶋佳苗死刑囚」がモテる17の理由 | ラブホの上野さんの相談室

 

 

上野氏の記事は他にも、

 

サイコパスの思考方法 | ラブホの上野さんの相談室

 

りゅうた(自称医大生)のツイートを考察してみた | ラブホの上野さんの相談室

 

と、このような傑作があり 私も大好きなライターさんなのですが

あの方は恋愛相談が本業らしく(というかホテル経営が本業か?)

犯罪関係の記事は、あまり書いてくださらないのですよ・・・

だから貴重✨

 

まあ木嶋佳苗については、殺人犯であると同時に結婚詐欺師でもあったから

取り上げてくださったのだと思いますが。

 

上野氏は、木嶋佳苗の著書「礼賛」は

「年上の男性を口説くために書かれた」と分析しておられますが

ここまで完全に詰んだとしか思えない状況で、

なおも自分のスキルを全開にして金銭なり物的支援なりを得ようとしているのだとしたら

良い悪いは別として、ただもう「すごい」と思います。

 

私もたいがい詰んだ人間ですが、少なくとも死刑囚になったわけではありません。

そう思うと、変な話ですが

どうしても励まされてしまいますね。

 

以下は、私のおぼえがきです。

 

・・・・・・・・・・


木嶋佳苗による連続殺人は

本人もずっと否認を続けているので、

客観的に見ても動機が曖昧なうえに、当人の口から聞くこともできません。

 

確かに被害者たちは木嶋にお金を貸しています。

古今東西「金返せ」とせまって揉めたあげくに殺人事件🔪

という前例は多々あるものの、

木嶋の場合、殺された男性たちは返金を求めていないし揉めてもいない

リスクを冒して殺人までする必要があったのかがわかりません。

 

拘置所からボランティアの人に手紙を送って更新されていたブログと、

また、木嶋が逮捕前の数年間更新していて、その後削除されたとされる

ココログのブログを復元したものも読みました

(これは今もう一度探したけど見つかりませんでした。保存しておけばよかった・・・)

 

そのブログは、

逮捕時に持っていた、高いアクセス数を誇る料理ブログとは様相を異にしており

更新頻度も低く、男性を吊り上げようという意気込みが感じられないことから

本当に気晴らし程度に書いていた日記で、本音に近いものなのだろうと考えました。

 

このブログがまた不気味でして、

何が怖いって

「書かれている内容があまりにもフツー過ぎる」のです。

 

だって詐欺師で殺人犯ですよ!?

「人間の感情を持たないサイコパスか何かなのかな」

と思うじゃないですか。

ところがそこには、ありふれた日常や女らしい心情が情緒豊かに綴られていて

私から見ても、ごく普通に理解できるものでした。

 

「ほかの女性とどこが違うのか」

「何が彼女を殺人にまで駆り立てたのか」

ということがまったく見えてきませんでした。

 

拘置所ブログの方も

最初は同じく「なんでこんなどうでもいい日常の小ネタしか書いてないの!?」と戦慄していたのですが

それでもめげずにチェックしていたところ、

彼女の異常性が垣間見える瞬間もありました。

 

裁判記録「毒婦」を書いた北原みのり氏によると

彼女はきわめて冷静であまり感情を見せないそうですが、

人間、長期にわたって拘束されるなどして余裕がなくなると

ついつい本性が出るものなのでしょうか

 

たしかに知的で上品な文章を書いていることもあるのですが

拘置所内での生活で、思い通りにならないことが重なった時など

最初の文章からは想像もつかないほど汚く下品な言葉で

所長を罵っていたこともありました(正直ウケた)

 

男性たちに対しても、利用価値がある間は絶賛して歯の浮くような言葉で持ち上げるのですが

いったん不要になると手のひらを返したように徹底的に嫌悪や軽蔑を向けるようです。

私「拘置所ブログ」からリアルタイムで全部チェックしていましたが

こちらのサイトにわかりやすくまとめられていました。

木嶋佳苗、3回目の獄中結婚後に「夫が憎い!」。激しいディスり方に戦慄 | 女子SPA!


なので「礼賛」に書かれている

「男性を嫌いになったことがない」は嘘ですね。

ブログとの矛盾はどういうつもりなのでしょう。

 

詐欺とはそもそも「情報弱者を狙え」ともいわれるくらいなので、

年配の男性はあまりネットを見ないからブログになら悪口を書いてもべつにいい

と思ったのでしょうか??

 

他人を過度に理想化したかと思うと一転してこき下ろすという特徴は

境界性パーソナリティー障害というのがあるので、それに該当するかもしれません。

 

殺された男性たちに対しても、最初は慕ったり甘えたりしていたのが

いったん引き出せるだけの金を得てしまうと手のひらを反して

「ウザい、死ねばいいのに」と思うようになったのかな、などと想像しました。

 

ところで、

木嶋佳苗と実際に親交のあった男性たちが書きこむ掲示板があったのですが

そこにはこのような意見がありました

(これも今、サイトアドレスが見つからなくなってしまいました。だいぶ前に見た記憶をもとにメモしているので正確ではありません)

 

・木嶋は愛犬家のサークルを主宰していた。社交家で、友人知人がたくさんいた。

・(木嶋が飼っていた室内犬は本当に大切にされていたのか?という質問に対して)
犬のことは本当に可愛がっているように見えた。

・結婚詐欺ばかりがクローズアップされているが、もともとは寸借詐欺をしていた。

・多くの男性はただの知り合いか友人。ちょっと困っている、すぐに返すと言われて純粋に厚意で金を貸した。

・とにかく顔は広かったが、特にモテていたようには見えない。テレビ番組や本人による誇大広告。

・(ただの友人だったという男性)木嶋は頭が良くて話が面白く、人間として好きだった。彼女にしたいと望んだことはない

・(肉体関係を持っていたという男性)よく遊びに出かけた。一緒にいて楽しく、気軽に関係を持ってくれた。恋人ではない。金を要求されたことはない。

・(殺人について)強欲なのは確かだが、殺人までするようには見えなかった。

・(殺人について)彼女の中では、やっていないことになっていると思う。

・(他にも殺された者がいるのではという質問に対して)頭はキレるが、ずさんなところもある女性だった。バレないように殺すなどという緻密なことはできないだろう。だから警察の捜査で3人というなら3人しかやっていないと思う

 


一個だけですが、私が独自に入手した情報もあります。

それは、とある会社員から聞いた話で

「うちの部署の上司(50代男性)が婚活サイトを通じて木嶋とメール交換していた。

逮捕された当時『佳苗ちゃん可愛いんだよねえ。でも捕まっちゃったんだよね、残念』と語り

みんな驚いて『それヤバいっすよ!?』『もう絶対連絡とっちゃだめですよ』などと言ったが、

当人はいまいち危機感がない様子だった」ということでした。

 

・・・・・


ブログの文章を見る限り、木嶋佳苗は知能も高く

感情を持ち、それなりに共感力もあるようでした。


ただ、ひとつだけ、彼女の中に欠けていると感じたのは

恐怖です。

恐れ、畏怖、そういった感覚が極端に希薄な感じがするのです。

「愛を知らない人」というよりは「恐れを知らない人」という印象ですね。

 

あのような人はあまりいません。

恐怖は、私にとって大きなテーマの一つであり

たとえば怪談話や殺人事件の話をふることで、

相手がどのような反応をするかを常に観察してきました。

そこから相手の人となりを知ることができます。

 

ホラーや怪談が好き、というのは恐怖の感情を理解できるからこそ楽しめるのであり、

「嫌い」という人も理解できるからこそ嫌いなのです。

しかし木嶋の場合は、理解もできないし関心もないのではないかと思います。

 

 

 

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photo: girlydrop.com

 

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