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怪奇現象「異世界冷蔵庫」

知人Aさんからきいた話で

何だかわからないが謎な出来事。

 

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photo by ありしゅ

 

 

Aさん(男性)がある晩仕事を終わって

一人暮らしのマンションに帰ってくると

部屋に誰かがいたような気配というか

他人の匂いを感じた。

しかしそれは、たとえばタバコの匂いとか

女性の香水の匂いとかいうようなハッキリ特定できるようなものではなく

もっと曖昧な、まったく馴染みのない異臭で、何なのかわからない。

 

冷蔵庫を開けて麦茶のペットボトルを取り出すと

いつのまにか中身が減っているような気がする。

 

異変を感じて冷蔵庫を隅々までチェックしたが

もともとたいしたものを入れていたわけでもなく

他には何もなくなっていない。

ただ牛乳は明らかに減っている。

その日の朝ちょっと飲んだだけなので

まだ半分以上残っているはずだったのに

自分が出かけている間に、4分の1くらいにまで量が減っている。

 

やはり何者かが部屋に侵入したのでは!?と思ったAさん、

あわてて盗られたものがないか見て回ったが

幸い、他のものはすべて出かけた時のままで

窓もロックしてあり、帰ってきたとき玄関の鍵もちゃんと閉まっていた。

合鍵は実家の親に念のために預けただけ

親は何も言わずに気軽に来れるような距離でもない。

 

「気のせいだったのかな」と思うしかなかったが

その後もたびたび似たような事があり

冷蔵庫の飲み物が留守の間に減っている。

 

どうしても納得いかないので

ある時は、飲みかけのペットボトルに

ペンで印をつけてから冷蔵庫に入れ、

部屋に監視カメラを仕掛けて出かけたりした。

夜帰ってくるとそのペットボトルは

ペンで印をつけた部分より、明らかに中身の量が減っている。

蒸発などでは説明がつかない

誰かが勝手に飲んだとしか思えない勢いで減っている。

しかしカメラには何も映っていない。

 

つまり誰も触っていないのに中身が減っていることになる。

 

ちなみに、缶ビールや

同じペットボトルでも炭酸飲料は比較的無事で

減っている確率が最も高いのは

牛乳とカルピスだったそうです。

 

あいかわらず他にはこれといった被害もないので

そのままその部屋に住んでいたが

あるとき転職を機に引っ越した。

それから、その不思議な現象はぴたりと止まったそうです。

 

 

その話をきいたとき同席していた女性Bさんは

「カメラに映っていないのは不思議だが、変質者が(コップに注がずに)そのまま口をつけて飲んだり舐めたりした可能性は捨てきれない」

「私だったら残りは全部捨てて、もう飲みきりサイズの小さいのしか買わないな」

と言うのですが

Aさんは、変だと思いながらも1リットル入り牛乳や2リットルのペットボトルを買い続け

「残りもフツーに飲んでいた」

ということでした。

 

 

私の予想では

その冷蔵庫は何かのひょうしに異世界と繋がってしまった

タンスを開けたらナルニア王国♪ みたいな感じで

たまに異世界冷蔵庫になっている。

そして加工食品や炭酸飲料はなじみがないので警戒されたが

しかし「あーこれなんかの乳かな?」と

異世界の住人にもわかりやすいのが牛乳だったため

真っ先に手をつけられたのではないか と思います。

 

どんな住人かはわかりませんが

得体のしれない他人のものを勝手に飲むくらいだから

たぶん直接口をつけて飲んだと思います・・・(´-`).。oO