スタートレック BEYOND
未来の世界を舞台にしたSFは大きく分けて二種類あり
「すごい発展して宇宙旅行して楽しい系」
と「世界が崩壊して廃墟と化した系」
(もちろん両者の中間・混合みたいなのもあるし、そういう意味で『トゥモローランド』とかはすごくおもしろいのですが)、
スタートレックは完全なる前者。
いろいろ問題も起きるし命がけで冒険もするのですが
基本は科学技術が飛躍的な成長を遂げた、豊かで明るい未来がベースになっています。
「あ~生まれ変わったらあんな世界で、宇宙船で生活してみたいな」と思います。
星間戦争していた時代もあったけど、今はそれなりに平和にやっているという設定です。
そこにやってくる敵のボスのクラールは、前世紀の遺物みたいな頑固おやじで
新しい時代に馴染めない人、というような描き方をされています。
軍事国家こそが世界のあるべき姿で、平和は組織を弱体化させるからダメというようなことを言って、せっかく友好的に運営されているコロニーを攻撃しようとしてきます。
こういうおっさんは、現実にもいないわけじゃないと思うのですが
世の中から戦争がなくならないのは
たとえば武器の開発・製造・売買で懐を潤している人たちもいるわけだし、その人たちは、戦争がなくなったら武器が売れないので困ります。
このクラールはどちらかというと、そういった戦争ビジネスに操られる側の傀儡タイプに見えるのですが
そのへんキレイにスルーしてあって黒幕が見えません。というか黒幕は特にいないことになっているのかな?
そしてカークとスポックは、
それぞれ岐路に立っていて迷いながらも、あいかわらず仲良しさん♡
カークは最後、排気口(?)に吸い込まれそうになったところをスポックに助けてもらって
手を握ったついでに「俺おまえがいなくちゃダメなんだ!!」と告白。
あーそうですか、ごちそうさまです~みたいな雰囲気のなか映画が終わってゆくのかと思いきや、スポックは彼女とよりを戻そうとしている!?
(いやでも、クルーである彼女とよりを戻すってことは船に留まるって意味なんだろうな?)
まあまあ。愛の形は人それぞれなので。
とりあえず二人がお幸せそうで何よりでした・・・(´ω`*)